France Gall - A Banda
- [YouTube] Chico Buarque - A Banda
- [YouTube] France Gall - A Banda (Zwei Apfelsinen im Haar)
- [YouTube] Mina - La Banda
私は音楽に詳しくないので、知識があいまいなものしか持っていないが、この「A Banda」は、MPBを代表する名曲の一つであろう。作曲者は、シコ・ブアルキで、彼はブラジルのシンガーソングライターで自分で作曲し自分で歌うスタイルのミュージシャンだが、この「A Banda」では、ナラ・レオンが歌って彼はバックミュージシャンに徹しているのか、とにかく、この曲はナラ・レオンが歌うことで人気を勝ち得たようだ。
大通りをパレードが行くよ、というような内容の歌詞だと思うが、それプラス曲調も同じく、マーチングバンド風のマーチ曲で、非常にハッピーな曲だ。この曲のイタリアの国民的歌手Minaがカヴァーしたバージョンもよく日本のテレビ番組のイタリア紹介番組やそれに準している番組でさりげなくBGMとして流れているのをよく耳にするし、歌い出しの前のイントロからしてキャッチーなアレンジで、耳に印象深いカヴァーで独自の雰囲気がある。
フランス・ギャルがカヴァーしたバージョンでは、彼女はフランス人だが、ドイツ語で歌われていて、ドイツでしかリリースされていない曲だ。多分、60年代の後半には、フランス・ギャルのフランス本国での人気が下火になり、契約も打ち切られるような形になり、本国で活動するより、未だアイドル歌手として受け入れられていて、人気の高い国であるドイツに活動の場を移し、ドイツで本格的に活動していた時期の曲であろう。
とにかく、私は、ナラ・レオンが歌う知られたオリジナル・バージョンも好きなことこの上ないが、フランス・ギャルが歌うカヴァー・バージョンもMinaのバージョンも、共に独自のアレンジがとても光っていると思う。たまに、アレンジの妙というのがあって、オリジナルより、より魅力的に聴こえる曲もある。もちろん、「A Banda」については、三者とも独自の素晴らしいアレンジに聴こえる。三者共に、個性がある。別のオリジナル三曲に聴こえるということだ。
私は、フランス・ギャルの曲の中で、一番好きな曲というのは決め難い程名曲揃いの中で、一番好きな曲が「A Banda」と言ってもいい。聴き流しやすく、テンションも上がる。言葉が素直に耳に引っ掛かり無く入ってくるし、いい意味で半笑いで歌っている光景が目に浮かぶような唱法で、実際短く笑い声の漏れるような歌の箇所もある。フランス・ギャルのにこにこ顔が目に浮かぶような曲で、私にとっては、聴いていてビジュアルが目に浮かぶような珍しい気分に浸れる、他には得難い珍しい曲。