成功者の神経質な側面は誰の目にも見えない
世間の時流や流行に疎いを通り越して隔絶されている無職ひきこもりニートの私なので、Kanye West(カニエ・ウエスト)さんがどんな人物か紹介できないのですが、今現在一番旬の、かつ才能が他より突出しているヒップホップ・アーティストもしくはプロデューサーの第一人者であるのは確かだろう。
この映像はLate Show with David Lettermanというアメリカのテレビ番組でのKanye Westさんのライブ・パフォーマンスです。英語に疎いので間違った理解かもしれませんが、この映像の冒頭でDavid Lettermanがグラミー賞を獲得したアルバムとしてCDアルバム『Late Registration』のジャケット面を机の上に立て見せ、この曲は近々公開される映画ミッション・インポッシブルⅢで使われている曲だ、と曲紹介していると思う。商業的に成功し、グラミー賞においても認められているミュージシャンです。
個人的な感想では、ラップ部分の言葉の面でも優れていると思う。言葉を聴かせるタイプのラッパーだ。ラップというと言語過剰で聴き辛く、音楽を聴く上で引っ掛かりのあるノイズに感じる方も多いと思うが、Kanye Westさんの曲は無駄な言語が無いように感じる。少なくとも、言語余剰ではなく、程よい言語過剰なラップやライムで音楽に乗っていない部分がないように感じている。開放的でポジティビティに満ち溢れていてかつソウルフルなシャウトがあるミュージシャンだと私は切実に感じる。
とにかく、今一番脂が乗っている「開放的でポジティビティに満ち溢れている」ミュージシャンだ、という点は皆さんも納得していただける点だろう。
さて、先程アドレスのYouTube.com内のライブ映像に戻ろう。このライブ映像では、スタイリストがいるのか、自前の服かは判断がつきませんが、服装がKanye Westさんの神経質な側面を刺激している様が偶然映り込んでいる。ヒップホップ文化的に恥ずかしいのか、服装の乱れを何度も調整している。言葉でこの映像のKanyeさんの説明をするのは難しいが愚を承知で説明させて貰うと、Tシャツの裾が全て外に出た状態では見た目が悪いらしい。Tシャツの裾の前の部分の左半分をズボンに挟んで、ベルトの特徴的な部分であるバックル部に少し掛かる感じで魅せベルトの切れ端が飛び出したところを強調するスタイリングだ。その状態が激しく動く為に維持できない。Tシャツを挟んでいる部分が抜けて、ベルトを見せるスタイルが維持できくなる。なので何度も定位置に収めるように、ライブ中に直している。とにかく、Kanyeさんにとって運が悪い日のビジネスの記録だろう。
他人の神経質な面をことさら大げさに取り上げて、筆者である私が何を証明したいかというと、誰にでも神経質な側面はあるという点だ。私はこのブログにおいてもリアルライフにおいても、「細かいことをうじうじぐじぐじ気にしやがって!」と指摘という名の言い掛かり、難癖をつけられることが多い。逆に、いちいち他人の揚げ足を取る方が私以上に神経質になっている、と単純に言い返せるが、それでは言説が弱い。あなたの目は節穴ですか?世の中にはいろいろな人が居ます、という証拠映像を見つけたのでいいチャンスだと思って、よくないことだとは思いつつ、有名人の格好悪い面を強調してみせた。
今一番才能が目立った他に類を見ないミュージシャン、「開放的でポジティビティに満ち溢れている」芸術的商業的成功者で、若者の支持も同業者の支持も厚い。そんな人物が何度も服装を直している。なんか可哀想に思えてしまった印象的な映像でした。だが可哀想な人フィルターで見なくても、単に運が悪かった日程度のことであろうし、総合的音楽プロデューサーとして楽曲提供及びプロデュースを総合的に行っている才能溢れる音楽家であるのだから、細部に拘るのは当然だろう。他人に頼ってばかりでは何も成しえないし、構築できない。構築するには細部の詰めが不可欠である。細部を黙々と積み重ねて始めて、我々が見える可視状態の完成品がある。全てにおいて事前の準備があるし、裏方の仕事がある。イベントや祭りでも、その日前準備もなくいきなり突発的に発生したミラクルでは有り得ない。祭りを事前に準備する人がいて始めて、その日だけ祭りを享受し消費し楽しんで帰って行く人の存在がある。