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身軽ではない

だめだ。否定や非難している訳でも、特定の誰かの意見へ駄目を出している訳でもなく、疲労困憊したという意味から「だめだ。」という言葉しか口から出ない。まだ言葉が口から出る分だけ意欲的な一日だったのかもしれないが、繰り返しになってしまうが、疲労困憊してだめだ。疲れた。消えてなくなりたい。自意識なんか徹底的に消し去って、亡霊のように街へ漂い出たい。根っこが千切れて抜け脱して、流れ出たい。書を捨てて、町へ出ようか。

書物は身分不相応だから端から持ってないし、正体不明の町へも出ない。こうして記事を記述することで、「町」へ出ているものとしている。どうでもいい。何もかもどうでもいい。と念仏のように言葉が唐突にも未練がましく千切れ、暗闇の中頼りにしていた糸を手繰り寄せるかのような細い手がかりの道は潰える。全てのストーリーは例外なく、途中で途切れてことごとく終わってしまう。

というような抽象思考ではダメダ。意味を成していない。イメージですらない。ただ、始まりも終わりもしない中間地点に陥没して抜け出せない。陥没した私の身体がすっぽり嵌る、省スペース向けバスタブに見事に嵌っている。抜け出ることができないし、この嵌まり込んだバスタブの厚みは防備にも役に立たない。私の足を封じることに役立っている。私の腕を封じるのにも役立っている。

やはり腕は封じられていない。腕を封じられているのなら、こうしてタイピング出来ていないはずだからだ。こうしてタイピング出来ているのだから、腕は封じられていないことになる。ような気もしたが、パソコンのキーの範囲以外の行動力は無いようだ。範囲が限られているが自由に動く。ということにはならず、腕も不自由に嵌まり込んでいる。偶然にもキーボードの前に手が置かれて、絶妙なポジションで不自由だ。キーボードの裏側を触れる程の自由も無い程度に身動きが取れない。

なので私はブログを書く以外に途方に暮れて暮らしている。身につまされる程のブログ。書かれたものこそが私で、私自身は根がびっしりカビ菌のようにしっかり根付いて生えて、動きを止められている。根っこをもぐことが出来ない。こんなに生命力があって可哀想になるって、もいで殺戮を行うことへ倫理的な躊躇いがある。だが、同時にぶちぶちと、根っこが無残にも千切れる音が心音のように自然な幻聴が期待のように耳の奥に芽生えている。動きを止めているもの、これから芽生えてくるもの、どちらにしろ根深い。

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