避暑地かそれとも、瞳が潤う感情が渦巻くバラ色の世界に身を投じたい。逃避したい。
文章を書く気が起こらない。24時間蒸し暑い室温のせいと真夏の太陽のせいだ。ある種疲れた状態であり、ある種元気であるといえる。脳は物凄く疲れている。体は元気だが意欲に欠けているからあまり動きたくなさから濃密な時間が流れている。脳内は焦るが意欲が減退している。普段以上に動作が緩慢になっていると思う。
意欲の減退は恐ろしい。何も楽しくない。通常なら生活の中にユーモアを発見して一人腹が捩れるほど笑って、強い悩みを霞の向こうへ一時的に視界の曖昧な部分へ追いやることもできるのだが、こう暑くては笑えない。室内に加え脳内にも熱気が篭って身動きを取る意欲が減退する。だらだらと毎日が過ぎ去っていく中で、「何か目標を見つけなければ人生を無駄に捨てている」という焦りだけが脳内を空回りしている。
非日常空間へ逃避してヴァカンスしたい。室温が温か過ぎる。サウナ状態だ。湿度計の持ち合わせが今ないし、湿度の高いサウナ状態であるかを確信できる知識教養もないので本当に湿度が高いのかは疑問だ。肌の痒みは乾燥肌の痒みの状態であるように見受けられもするし、扇風機が送る風に当たると身が切られる感触がある。とりあえずは扇風機が生産する風は肌に直接当てるのは身が裂かれる危険があるから避けたい。
がしかし、適度に風に当たらなければ蒸し暑すぎるから扇風機の首を回して、生暖かい風を全身に浴びる。特に足の裏と頭が暑い。顔に風が来ると天からの恵みのように幸運だ。横になっている以外の時間はPCモニタの光を横目に座って節目がちに項垂れている。目が乾きやすいので節目がちの視点がリラックスできるしせいだ。多分に不景気な表情になっていそうだ。目の周りが汗ばんで瞳が涙とは別の液体の刺激を受けているせいもある。
熱気が首筋から昇って後頭部に重く圧し掛かる。熱気の重さに頭を垂れ伏せ目がちにさせられる。その姿勢が定位置的に収まりがいい。熱気が重いが均衡している。伏せ目がちに自分の座っている足元を眺めると瞼から涙の分泌液で瞳が潤う。潤ったな?これで大丈夫だ!と瞳と瞼を見上げた瞬間に空気の接地面積が拡大し水分を奪っていく。瞳を乾かせないために伏せ目がちな不景気な表情である状態が瞳に心地よい。
避暑地かそれとも、瞳が潤う感情が渦巻くバラ色の世界に身を投じたい。逃避したい。情熱的に文章を量産したい。が出来ない。難しい。文章を書く気が起こらない毎日を退屈に、不景気な表情で過ごす。感情も沸き立たない。モニタを横目に、熱気の重みに項垂れ、瞼の庇を半開して瞳を渇きから保護し、足元の一点ばかりを見つめている。どの姿勢が人生に前向きな姿勢かを、ぼんやりと思考を害悪のように憎みながら考えを巡らせて。