トラバターと身体の放熱活動と「私」の活動停止具合とについての日記
暑い。痒い。何もかも面倒だ。日記なんて書きたくないし、あらゆる言語活動も面倒だし、あまりにも思考回路が室温に侵食され付加が大きいので横たわって体を休めたい。腰も痛い。集中力もないし、ご飯も飲み物も美味しく感じられない。集中力が続くものが欲しい。ついでに静かで涼しい環境も欲しい。静かだということと涼しいということは贅沢品なんだなと身をもって人生をもって体感している。
落ち着いた環境(静かさ)や涼しさについては考えても得られそうもないのでこの記事でこれ以上は話題にはしないで省いておく。集中力が続くものが欲しい。「集中力」はもしかしたら手に入りそうだという現実的でチープで低コストな語感の響きがある。嘘だ。適当に書いた。適当というよりも話の流れを作ろうとして即席で今でっち上げてみたが、そのストーリーの導入部から後が続かない。
疲れた。眠い。集中力もない。体力だけかと思いきや、暑さに気力までも奪われてしまっている。内容のない日記。内容のない人生。内容のない「私」。眠気を感じる脳内。ことばことば。言葉。言語。日本語。日記。社会性。非社会性の発露。言葉の浮かばなさ。注意力の散漫さ。物語の破棄。疲れた眠い気力が出ない。文章が出てこない。暑さに弱く寝てばかりいるから自分がトラバターにでも成り代わった感覚がする。
もはや人間ではなくバター。肌はべたべた油っぽいは、もち肌なのではなく肌はもちの触感がもちもち吸い付くは、こより状の黒い皮膚が痒みに任せて掻き毟るから湧いて出てくるはで。サンボリスム的な例え話というよりも「ちびくろサンボ」的な例え話。というよりも感覚がそう言語化しているからそう素直に記述したまでの話。一匹の巨大な毒虫への変身ではなく、間抜けで無為徒食で脳内だけが忙しない一塊のバターの話。それにしても蒸し暑く痒い。怒りが湧いてくる。
血液の流れがだと思われるが、首や後頭部が暑く空気が停滞している重みの塊を感じる。「首や後頭部」の辺りを中心として、肩から腕の外側を通って小指まで、背骨を通って腿の外側を通って足部分は全体、特には足の裏側へ熱気が纏わりついてくる。全身タイツか現代テクロノジーを駆使して極限まで空気のように軽量化された鎧を纏っているかのように、熱気が張り付いている。布か鎧かを纏っているような感覚がして熱気の重みを感じる。私の身体が発熱しているというより、放熱しているから内側にではなく、体の外側に特に「暑さ」を感じているのだろうが、それにしても熱気が重い。