舞城王太郎 『山ん中の獅見朋成雄 (シミトモナルオ)』 読了後感想メモ
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やっと読み終わった。「舞台装置を文字で描きますんで、イメージしてくださいね」って小説が私は嫌でしょうがない。それプラス、擬声語表現が過剰にこれみよがしに押し付けがましく出てくるので、「声に出して読んであなたも疑似体験してみてくださいね」タイプの小説なのが鼻についた。
舞城王太郎さんは福井県の先祖代々身分が高い歴史のある家柄の生まれなのではないのだろうか?乗馬、竹林、書道、茶室、茶道、石庭、料亭、懐石料理、日本酒の記述やそれらを連想させる例えやこの小説内のキーワードに、体験に裏打ちされた実感のこもったリアルさを私は感じた。私は馴染みが薄いアイテムばかりだったので私の想像力の限界を感じさせられた。
それでも総文量3分の2辺りぐらい(私の体感で)から登場人物も増え、前半は無意味な拘りに私には感じられたアイテムが形を変えて似た種類の別のアイテムで置き代えられるスタイルには面白みというか、ポップ・ミュージックのような(ジャズのような)テーマを繰り返す面白み(全体のイメージへの統一性)を感じた。
後半の体感で3分の1では、前半こつこつ積み上げた物語を無に帰すようなカタルシスも感じた。でも説明不足も感じた。節度を守る慎ましさ、謙虚さの崇高さや形式美、様式美もあるのは私にも想像つくけど、この小説は節度を守り過ぎで説明不足なのでは?とおもたです。日本文化の建築様式美のアイテムについての絵画的描写が多くて、イメージが貧困な私は読むのに時間が掛かりました。
でも他の作品も読んでみないと舞城王太郎さんの魅力が、私にはまだ分かってないのかもしれない可能性も節度を守って、考えてみる。注目されている若手作家さんみたいなんで、別の作品も読んでみようかな?
◆『山ん中の獅見朋成雄』関連参考URL
・絵本 「リサとガスパール」 シリーズ

