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島田雅彦 『フランシスコ・X』 読書中の時点での感想メモ

フランシスコ・X
島田 雅彦

講談社 2002-04
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◆読書途中での覚え書き

日本人は良くも悪くも無意識的にも、無宗教の色が濃くとも仏教に強く影響を受けた思考の癖が強い。それ自体は良い事でも悪い事でもどちらでもないが、キリスト教を本気で愛した魂の商人、フランシスコ・ザビエルのフィルタを介して日本人の特性を再構築する島田雅彦たん。日本人だということをユダヤ人並みに強く意識している日本人純文学者だと思います。私の気持ちに一番ぴったりくる現代小説家で文章で文体です。島田雅彦たんが書く一字一句に癒されますし、勇気(自尊心の回復に似た)が持てる気がする。

キリスト教の、先祖や家族はもちろん大切だけど狭い枠内に囚われず、神の子である人類全体まで視野を広く持ち見知らぬ他人に自分を売り込み同胞を広く取り入れていく、生まれ、貧富の差、を越えた道徳観念と自己犠牲精神。カコイイ。私が今現在囚われている問題の、先祖代々の遺恨や自己評価の低さに利きそうな新鮮な視点の思考方法だ。人類皆平等だし、隣人を愛し、道徳観念を第一とし、その思考を確固たるゆるぎない強固なものだと証明するために自己犠牲精神を忘れず謙虚にかつ旺盛に地球の裏側まで知的探求しに行く説得力の強いイエズス会のキャラクター。魂の商人。他者の教育と勢力の拡大と果てしない自己犠牲精神。

まだ読書途中でP166まで読んだだけだけど、単純な一言感想でこの小説を紹介するのに適した言葉がやっと思い浮かんだので覚え書きをして置きます。もっと書こうと思えば延々と書き綴れそうな作品内容でとても印象に残りました。島田雅彦さんが若い年齢の時に書かれた作品に比べると派手さが無くなった気がするが、地味ながらも丁寧な内容で1つのテーマについてより深く、独自でかつ多角的な視点で書かれている地に足が着いたしっかりした内容の小説だと私は思います。

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