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多和田葉子 『容疑者の夜行列車』 を読み終わった感想

容疑者の夜行列車
多和田 葉子

青土社 2002-06
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◆多和田葉子(著) 『容疑者の夜行列車』 読了後感想私的メモ。

自分をあなたと決め付けてしまう、読者が持つであろう(と事前予測可能な)違和感と距離感のある視線は怖すぎる。過去の思い出や、近過去や昨日や一分前、数秒前の自分はあなたと呼ばれてしまう他人なのか?

多和田葉子さんの一歩も間違わない的確さと簡潔な文章力(余計な一言が皆無だと私は感じた)。小説タイトル『容疑者の夜行列車』の語感でも分かるとおりの小説内での言葉あそび。など、それと、自分自身を『あなた』とする物語の語り手に、内在する神の視点の厳格さや愛情を感じた。

夜行列車で諸外国をバックパッカーする学生時代や駆け出しの頃や評価を得た現代舞踏家(おそらく女性だがはっきりしないし両性具有かもと思わせる記述もある)の旅の話。連作短編小説集。

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