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多和田葉子『球形時間』を読み終わりました。

あらすじを書くのは好きではないので、読後の印象をメモ程度に残します。あまり熱心に書くと面倒に思えてくるのでメモ程度で。

すごく巧妙に日本の歴史や日本の現代社会やその中での女性の立場に対する著者の解釈が他人事のように会話に盛り込まれていると思う。主人公は普通の女子高生。真面目でも不真面目でもなく普通の。だが変な人(少なくとも変な人を惹きつける何かの魅力を持った人)。勉強は出来るみたいだが、図書館には関心がないが日本史の教科書の挿絵好き。ボーイズラブの描写もあるし男性同士の先輩後輩関係も描かれている。女性の視点からの性的な話も多く挿入されている。例えば、万華鏡とか初夜と白いシーツの話やある未開人は文明人より子育てに対して合理的で文明的だし、その社会の中で男女が裸に近い格好で一緒に居ても性的欲求は公共の場では文明人と同様に抑制されていて、そもそもその社会では裸を性的対象とはしていないということ、など多数あります。一言でまとめると普通の女子高生とその友人たちも日本の歴史から逃れることはできないといったところかな。

▼詳細やあらすじなどへのリンク
多和田葉子『球形時間』(amazon)

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